春・秋の健康週間
spring & autumn event春・秋の健康週間について
横浜市西区医師会では区民の皆さまの健康維持・増進に貢献するべく
その時々のテーマやトピックに合わせた講演会を行っています。
また、講演会の開催に合わせて歯科相談会なども実施しておりますので
お口の健康づくりや健康長寿に向けた取り組みにお役立てください。
春の健康週間と歯科相談会
2022年度は東京大学高齢社会総合研究機構 機構長であり東京大学未来ビジョン研究センター教授の飯島 勝矢先生を講師にお迎えして「人生100年時代を元気で乗り切るために~講師と一緒にフレイルチェックをしてみましょう~」と題して講演会を行いました。(主催:西区高齢・障害支援課、共催:西区歯科医師会)
開催当日は、市民の皆さま約150名が会場に足を運んでくださいました。またこの講演会は、西区にある地域ケアプラザへのオンライン配信を行うハイブリッド開催であったため、参加者の総数は400名ほどにもなりました。ありがたいことに飯島先生のユーモアあふれるお話のおかげで、オーラルフレイル予防が全身のフレイル対策に重要なこと、自分でできるフレイルチェックなどを楽しく学べる会となりました。
またこの日、横浜市西区歯科医師会では講演会前の時間を利用して歯科相談会(予約制)を実施しました。そして講演会の中では、ふくらはぎの太さで健康状態を調べる「指輪っかテスト」を行うなどして理解を深めていただきました。このほかご参加いただいた方には咀嚼チェックガム・歯ブラシ・歯磨剤・お口の体操を分かりやすく図示したクリアファイル(西区歯科医師会製作)・西区在宅医療相談室の利用医案内などを配布しました。
講演会の最後には当会会長の妹尾より、かりつけ歯科医を持って定期的に受診することで歯周病やむし歯の早期発見・早期治療に努めることの必要性、お口の健康を維持することの大切さなどをお話させていただきました。「健康長寿」を実現するためには何でもおいしく食べられること、周囲と積極的にコミュニケーションを取ることが大切であり、やむなく要介護状態になってしまった場合は「訪問歯科診療」を活用してお口の衛生状態を良好に保つ必要があることもお伝えしました。今後も行政とタッグを組み、区民の皆さまの健康維持・増進に貢献していきたいと考えています。
秋の区民祭りと歯科相談会
コロナ禍の緊急事態宣言下にあった2021年度は、地域保健担当理事の吉田 大輔先生による講演会を開催しました。この講演会は、加速する高齢化社会のなかで求められる地域内の多職種連携や包括支援システムの確立に向けて、主任ケアマネジャー(介護支援専門員)を対象に行われました。
講演会の内容は大きく2つ、(1)口腔機能低下症の予防と改善策(2)医科歯科連携に欠かせないオーラルフレイル――ついて吉田先生よりお話いただきました。高齢者に多いオーラルフレイルの概念を理解していただくことにより、お口の機能に衰えがみられる方を歯科へとつなぎ、早期介入を可能にすることが目的です。講演会では、歯科医院で行われている口腔機能低下症の検査・改善プログラムについてご説明するとともに、お口の体操や唾液腺マッサージなどもご紹介し、既存のケアプログラムへの導入をご検討いただきました。
講演会終了後、参加者からは「口腔機能と健康寿命の関係についてよく理解できた」「今のケアプログラムにお口のケアを積極的に取り入れていきたい」などの声があがりました。一方で、口腔機能低下症に対応できる医療機関はまだまだ少ないのが現状です。このため横浜市西区歯科医師会では、今後も多職種連携による包括支援システムの確立に向けて尽力してまいります。